



2025年1月、ヤマキ商事は創業50周年を迎えました。
多くの皆様に支えられてきた50年です。心より感 謝申し上げます。
当社が創業した1975年は、日本経済が大きく揺れ動いていた時代でした。
第一次オイルショックの影響で景気が大きく後退する中、
自宅を拠点にたった一人で石油燃料の販売を始めたのがヤマキ商事の原点です。
創業当初の石油業界は競争が激しく、中小規模の事業者には特に厳しい状況でした。
しかし当社は景気回復の追い風もあり、5年後の1980年には現在の場所に油槽所を構えて法人化。
その翌年には有機溶剤の取扱いをスタートさせました。
若い頃から化学業界で経験を積んできた私にとって、有機溶剤の取扱いは念願でもありました。
ただ、当初は思うように業績が伸びませんでした。
ターニングポイントとなったのが、1985年のステンレスドラム通缶方式の導入です。
これが差別化要因となって有機溶剤の取扱いは拡大し、石油燃料を抜いて当社の主力事業へと成長していきました。
現在では取扱いを有機溶剤に絞り、地下タンクに600KLの有機溶剤を保有するまでになりました。
事業規模が拡大するに伴って、会社の環境整備も進めました。
社屋建設や地下タンク増設など施設・設備の充実はもちろん、2004年のISO9001認証取得も
会社を成長させる要因になりました。
有機溶剤を含む石油化学業界は、原油価格をはじめ国際情勢や経済状況、環境規制、技術革新など
さまざまな要因の影響を受けます。
この50年を振り返っても、バブル崩壊やリーマンショック、度重なる災害、国際紛争など、
厳しい社会情勢に見舞われてきました。
そのような状況でも成長を続けてこられたのは、
取引先様をはじめとするステークホルダーの皆様の支えがあったからにほかなりません。
供給が不安定な市況でも有機溶剤を提供してくださったメーカーの皆様、
高品質のものづくりで発注を続けてくださった顧客の皆様、
当社のさまざまなチャレンジをサポートしてくださった協力会社や自治体の皆様、本当にありがとうございました。
そして、暑さ寒さや風雨にも負けず真摯に業務に向き合う社員のみなさん。
その真面目でひたむきな姿勢は、今日のヤマキ商事の信頼の源です。
感謝に堪えません。
2014年、私は社長の座を退きました。
ヤマキ商事 の新しい時代が始まっています。
次の50年へ、ヤマキ商事はこれからも皆様とともに歩み、
社会の発展に寄与してまいります。
